示談後にでた、後遺症の治療費の負担はどうなるか?

2011-04-13

事例
 Aさん=被害者 Bさん=加害者
 Aさんは交通事故から、半年後。事故のケガは頭から全身にいたる打撲症であった。入院し、レントゲン検査を受けたが、どこにも骨折や内出血といった部位は見つからなかった。加害者のBさん(保険会社)は、入院代など支払ってくれたので、慰謝料など、相手のいうがまま示談書に印鑑を押してしまいました。
 医者も、退院の時は「大丈夫だ」と言っていたので、気にせず日々の生活を送っていた。が、その4ヶ月後・・・。頭痛がひどくなってきた。「もしかしたら、頭に障害が残っているのでは??」そんな、疑問がわいてきた。
 そこで、以前、入院していた病院で精密検査を受けると、「交通事故による頭部の後遺症で、この治療には相当の日数がかかる」との、ことであった。

 この、結果をただちに加害者のBさんに伝え、「治療費を支払ってくれ」と、お願いをしたが、Bさんは、「慰謝料まで支払って、示談までできているのに支払う必要はない」とのこと・・・。

 解説・・・示談後でも、後遺障害がでた場合には、損害賠償ができる。

 従来、「いったん和解(示談)したあとでは、前の和解を無効にすることはできない」というのが通説であった。
 しかし、昭和40年東京地裁で、「示談後の後遺症についても、加害者は賠償責任あり」という、判決を下した。
 裁判所は、「ケガは軽いものと考えて、和解をしたものだから、重い病気であれば、和解そのものが無効である」と、したものであった。

 このことで、注意をしてほしい。この場合は、軽いケガであると勘違いをして示談し、その後重大な後遺症が残ってしまった事例である。
 なので、すべての事例で、示談した後の示談の取り消しができるわけではない。つまり、示談は慎重に行わなくてはならないのである。

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