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自動車事故で健康保険は使えないのか!?

2011-04-15

 事例

 Aさんは自宅近くを散歩中、17歳の少年のバイクに接触され、大腿骨骨折の重傷で病院に入院した。
 治療費が相当かさみそうだが、加害者の少年は資力がないようなので、健康保険で治療したいと病院に頼んだ。しかし、病院からは『自動車事故で健康保険は使うことができません』と断られてしまった。

 解説…健康保険によってでも治療はできる!
 自動車事故で病院に行くと、事例のように『自動車事故では健康保険は使えない』と、病院から断られるケースがみられる。
 これは病院側が、治療費をめぐる加害者・被害者の争いに巻き込まれたくないことや、大手術を健康保険でやると割に合わない等の考えから拒否していると思われる。
 本来なら、自動車事故の損害賠償は加害者が負担すべきものだが、加害者に支払能力がなく自賠責でまかないきれない場合、健康保険が使えるか否かは、被害者にとっては重大な問題である。

 そこで、昭和43年に厚生省(現・厚生労働省)から通知が出ており、業務外の自動車事故では健康保険を、業務上では労災保険で治療を受けられるとしている。
  健康保険で行う給付は、療養の給付・療養費・傷病手当金・埋葬料・高額療養費などがある。
 
 加害者に損害賠償請求をする際、これらの給付を受けていたら、損害額から給付額を差し引かなければならない。
 また、保険給付を受けた加害者に対する治療費などの損害賠償請求権は、給付を受けた範囲内で健康保険組合などの保険者に移る(健康保険法67条、損害賠償請求権の代位取得)。保険者は、保険給付を行った限度で、加害者に損害賠償請求をするため、被害者は給付を受けた部分については、勝手に放棄や示談に応じることはできないのでご注意を!

    このように、法律上は健康保険は使用可能であるのだが、現実は病院側が拒否するケースが多く、健康保険の使用を認めさせるには相当の交渉が必要である。

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